2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

コミュ力のない奴は死ね、と社会が言う

物語というワードは、その「作者」を「作品内の神」と捉えなおすと「運命」に似た響きを持つことになる、とこないだまでわらわら書いてたわけですが、一般的に「物語」というワードが単なる「ストーリー」という意味以外で使われるとき、「作者」は「神」で…

嫌いな言葉をこの世界から消す方法

嫌いな言葉、聞いただけで虫唾が走ってなんか熱っぽく語りたくなってしまう言葉ってありません? ぼくの場合、このブログでも散々書き散らしたとおり「嫌なら見るな」「人それぞれ」「じゃあお前がやれよ」が大嫌いなんですが、それにプラスして最近嫌悪度ラ…

運命論とメタフィクション(古谷実「ヒミズ」)

えー今回は前回に紹介した恋空のラストシーン、ガッキー自殺未遂→ハト登場→ノートがめくれ→自殺止めるという実に白々しい場面をカギに物語という表現形式がはらむウソ臭さというか限界みたいなのについて、こないだよりかは丁寧に、細かく書いてやろうかなと…

カミュ「異邦人」

えー、時間あいたわりに前回と書きたいことはあんま変わらないわけですけど、最初に謝っとくと、ごめんなさい、これからあの有名なサルトルの「嘔吐」を読んだこともないくせに批判させてもらいます。サルトルといえば思いつくのは実存主義なわけですけど、…

重松清「桜桃忌の恋人」(日曜日の夕刊)

重松清の小説を初めて読んだのは確か中二の終わりごろだったと記憶しているわけですが、当時、とにかく衝撃でした。だって、いままでハリーポッターだとかダレンシャンみたいなファンタジーしかまともに読んだことなかったわけですよ。もちろんハリーもダレ…

自己啓発本て(笑)

なんか今まで三回にわけて肯定至上主義?とでも呼べそうな傾向をうだうだ糾弾してきたわけですけど、そして今、あんな知性の最底辺にいるような人々に対して躍起になってどうすんだという突っ込みもにわかに浮上しているわけなんですけども、当たり前の話で…